(リウマチ外来)体調管理
2015/10/14
- 夏の暑さも和らぎ、夜になれば虫の音も聞こえる秋となりました。
- 雨の少ないさわやかな天候が続きますが、患者様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか?
- 朝晩も冷え込み、日中との温度差が辛い時期。より一層の体調管理を心掛けて頂きますようにお願いします。
- 秋~冬。。。 感染対策を!
- 毎年恒例ですが、風邪やインフルエンザが大流行する冬が訪れる前に、対策をお願いします。
- 関節リウマチは、病原体に抵抗する仕組みである免疫が、間違って自分の関節を攻撃することによって起こる病気のため、リウマチ治療薬の多くは、必然的に免疫を弱めてしまいます。そのために、リウマチ患者様は、風邪やインフルエンザをひきやすい上に、こじらせて肺炎などになりやすいのです。
- 風邪やインフルエンザの予防に努めること
- かかってしまった場合には、早期に適切な治療を受けること
- そこで、
- 予防接種
- インフルエンザワクチンは不活化ワクチンであるため、接種することによってインフルエンザにかかる危険はなく、免疫抑制剤を使用しているリウマチ患者様でも接種を受けることができます。接種してから効果が出るまで2週間ほど要しますので、インフルエンザが流行する前に接種のほどお願いします。
- また、できる限り、同居のご家族も同時に接種されることをお勧めします。なお、インフルエンザワクチンはインフルエンザの予防には役立ちますが、通常の風邪には効果はありませんので、ワクチンの接種を受けたからといって油断せずに、予防に努めて下さい。
- ※生物学的製剤使用中の患者様におかれましては、接種する時期も重要となります。かかりつけ医にご相談下さい。
- 手洗いとうがいを
- 外出先で、さまざまなウイルスや細菌などの病原体にさらされた可能性があります。これからの時期、不要な外出は避け、外出する際はマスクを着用され、帰宅されたら、すぐに、手洗いとうがいをお願いします。
- 風邪かなと思ったら・・・
- 自己診断して市販の風邪薬を飲むのではなく、かかりつけ医をすぐに受診してください。風邪薬は、咳や熱などの症状を和らげるため、風邪でない病気の症状を覆い隠してしまう場合もあります。特にリウマトレックス(R)(メソトレキセート)を内服している患者様で乾いた咳が続く場合、リウマチの合併症である「間質性肺炎」が発病している可能性があります。体調の異変を感じたら、即、受診を!
- 乾燥を防ぐ
- 暖房器具による室内の空気の乾燥は、ウイルスを飛散しやすくするとともに、のどや鼻の抵抗力を下げるために、風邪やインフルエンザにかかりやすくします。暖房器具使用時には、加湿器も併用されるなど乾燥には注意しましょう。
外来 保健師 海野浩子