(リウマチ外来)患者
2015/10/14
- 「良い患者・普通の患者・悪い患者」
- と書くと、あの人は良い患者、またあの人は悪い患者などとすぐ頭に思い浮かぶ方も多いでしょう。
- ただ良い・普通・悪いという区別は、医療者側の勝手な判断によるものです。
- その人の人格や診療態度や病気の治り具合に大きく影響されています。
- 一度、レッテルを貼られるとなかなか変えられることはないものです。
- 一般に治らない病気を持つ人は負の方向に見られがちです。
- 例えば、うつ病の方は、その病名があるだけで一般の病院では診療を拒否されているのも事実です。
- 病気で人を差別してしまう医療現場、病気で差別されてしまう悲しい患者、どちらも悲しい現実です。
- 他の患者様に迷惑をかける行為を行う人は断固診療から排除されるべきですが、 多くの悪い患者の方々には、
- 隠された病気、社会背景、心理状態があることを いつも予想していろいろな方法でその人を探るべきだと考えます。
- 悪い患者には、真の悪人はいませんから。
リウマチ科専門医 浦川伸弘